$ 0 0 「鞍(くら)」の始まり 馬や牛などの背において、人が乗ったり荷物を背負わしたりするために用いる道具である。これは『古事記』の中に「日子遲神(ひこちがみ)、出雲國よりのぼり、倭國(やまとのくに)にまさんとて、よそひたてるとき片御手には御馬の鞍にかけ、片御足はその御鐙(あぶみ)にふみいれて」とあるのが文献に見られる始まりである。鞍を付けた馬型埴輪 6世紀後半神戸市立博物館蔵