「岐阜提灯(ぎふちょうちん)」の始まり
見るだけでも涼しい夏を感じさせる岐阜提灯の始まりは、江戸時代初期の慶長年間(1596~1615)であると言われている。
尾張徳川家から毎年幕府に献上されたもので、次第にその名が知られるようになった。維新の後には一時衰頽して、ただ名前のみとなり、製法も忘れられようとしていたのを勅使河原直次郎という人物がこれを気遣い、古老に聞いたり旧記を研究して再興し、明治10年(1877)に明治天皇の車駕西巡の時に、玉座に懸けて宸翰を与えられ、その後評判が挙がり、今日のように産地岐阜の一大名物になったのである。
岐阜提灯
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