「香具師(やし)」の語源
「野師」「野士」「矢師」「弥四」とも書き、縁日などの露天商人を言う。
昔、弥四郎という男が薬の行商を始め、道に商品を並べて売る商売の元祖となったところから「やし」と言う言葉が出来たという。
また、野武士が飢えをしのぐために薬草の行商をしたので「野士(やし)」となったという説や「山師(やまし)」を省略したという説もある。
「香具師」という字は、彼らが最初は薬草や香具類(香の道具や材料)を売り歩いたところから当てられたもので、それが大道商人の「やし」と重なって、「こうぐし」と言う読み方が消えて漢字だけがそのまま残ったという。