「かくれ遊び(かくれあそび)」の始まり
妻の眼を盗んでキャバクラ遊びをすることではなく、いわゆる子供の遊戯の「かくれんぼ」のことである。
これは平安時代の頃から子女がたわむれに行って遊んだとみえ『宇津保物語』の初秋の巻の中に「草のなかに、笛の音のしはべるを、たづねてなむ、うへ(朱雀院のこと)草笛をこそはふきけれ、大将かくれあそびをやしはべらんときこえたまへば」とあり、また『栄花物語』のつぼみばなの巻の長和3年(1014)のくだりに「をとこぎみは、いみじうおもひきこえたまへれど、なほいとこころづきなく、ともすればおんかくれあそびのほども、わらはげたるここちして、それをあかぬことにぞおぼされたる」とあり、かくれんぼの遊戯も古い歴史をもっている。