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Channel: 原始人の見聞
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「水車(みずぐるま)」の始まり

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「水車(みずぐるま)」の始まり
 天智天皇の9年(670)9月に、水車にて搗く碓(すりうす)を造ったのが始まりである。次いで、淳和天皇の天長6年(829)5月27日に、諸国に詔(みことのり)して水車を造らせた。その時の太政官符には「右大納言正三位兼行右近衛の大将良峰の朝臣安世の宣をこうむるに称(もとづ)く、耕種の利は水田を本(もと)となす。水田の難、もっとも旱損(かんそん:日照りによる被害)にあり、つたへ聞く唐國の風、堰渠便ならざるのところは、多く水車をかまへ、水無きの地、これをもってその利をうしなはずと、このあいだの民、もとより此のそなへなく、ややもすれば焦損に苦しむ。よろしく民間に下し仰せて、くだんの器をつくり備へ、もって農業の資と為すべし。その手をもって転じ、足をもって踏み、手に服して廻らすなどは各々便宜に随へ、もし貧乏の輩のつくり備ふるに堪へざるあらば、国司つくり給ひし、用を経て破損せば、したがってまた修理せよ。その料は救急稻をもちひよ」とある。

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